夫婦が離婚するとき、離婚の原因を作った浮気の証拠があれば、子供の親権問題や慰謝料の支払い問題などの多くの問題を協議離婚でも有利に進めることができます。
離婚を有利に進めるために、離婚原因である
「不貞行為を立証する証拠」がなければなりません。
この証拠には、例として以下のものがあげられます。
- 探偵事務所、興信所が調査した浮気の証拠(報告書など)。
- 浮気を証明する日記やメモ、手紙といった書類。
- 配偶者が不貞行為を認める発言を録音したテープ。
- GPSを使った妻の位置情報。
- 不貞を認めたメール内容。
- 友人や親族などの第三者からの証言。
- 浮気相手との関係を裏付けるクレジットカードの利用履歴や領収書など。
証拠の集め方に注意してください
自分で浮気の証拠を集めようと思っている方、探偵に浮気調査を依頼しようと考えている方は、証拠の集め方に注意してください。
浮気の証拠を集めることにこだわり過ぎて、法令に違反する方法で浮気の証拠を集めようとする場合があります。
例えば、妻が浮気をしていないか調べるため、妻のスマホからLINEを盗み見しようとして、監視アプリを妻のスマホに無断でインストールした。
また、妻の浮気を疑う夫から浮気調査を依頼された探偵が、浮気調査中に他人の私有地に勝手に入って、浮気現場の証拠を撮影した。
この例2つは、違法行為に該当します。
夫婦でもプライバシーは守らなくてはならず、また、スマホなど個人の重要な情報が保存されているデバイスに、勝手にソフトウェア(アプリ)をインストールすれば、「不正指令電磁的記録供用罪」に問われ逮捕される場合があります。
浮気調査の依頼を受けた探偵が、他人の私有地に勝手に侵入して、調査活動を行えば「住居侵入罪(不法侵入)」に問われる場合があります。
違法行為によって手に入れた浮気の証拠は、裁判所に提出しても、浮気の証拠として認められないばかりか、浮気をした妻から逆に訴えられる可能性もあります。
そのため、浮気の証拠集めは、慎重な行動と違法な浮気調査を行っていないか判断するだけの知識、浮気調査を受けた探偵の倫理が求められるのです。
裁判に使うことを考えた証拠と報告書が大事な理由
浮気の証拠を集める理由は、浮気調査を探偵に依頼する人によって事情は異なりますが、多くの場合、裁判(離婚調停など)に勝つためです。
妻の浮気の証拠があれば、夫側は裁判で有利な判決を勝ち取る可能性はグンと高くなります。
そのため、浮気調査を依頼する探偵事務所選びにも力が入ると思います。
この探偵事務所選びで、重視していただきたいポイントのひとつに、「調査報告書の質」があります。
調査報告書とは、探偵が浮気調査の依頼を受け、実際に調査を行い、その結果を依頼者へ報告するための書類で、裁判でも浮気の証拠としてそのまま提出されるケースがあります。
その調査報告書の内容がデタラメだったらどうなってしまうでしょうか?
また、デタラメとは言わなくても、浮気の証拠として判りづらい調査報告書だったら?
調査報告書の出来が裁判の結果を左右するといっても過言ではありません。
そのため、浮気調査を依頼する探偵事務所選びでは、調査報告書の内容についてよく調べてください。
調査報告書のチェックポイント
- 調査報告書の内容は時系列で記載されているか。
- 調査報告書に掲載された浮気の証拠写真はボケたり霞んだりしていないか。
- 調査報告書の記述内容に虚偽の内容、または主観が含まれていないか。
- 調査報告書は1部だけでなく、バックアップデータを貰えるのか。
また、浮気の証拠として撮影された証拠動画があれば、それらの動画データを依頼者が全て受け取ることができるのかなど、探偵事務所に問い合わせておきましょう。
ここでご紹介した内容をよく確認していただき、疑問が残った場合には、浮気調査を依頼する探偵に問い合わせください。
浮気の証拠という重要な事ですから、妥協せずに探偵事務所選びを行ってください。
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