自宅に置かれている使われなくなったラジオがあれば、それを使って特定の盗聴器が仕掛けられていないか確かめることができます。
ラジオを使った盗聴器発見方法ですが、一般的に知られている盗聴器発見器を使った盗聴器の見つけ方と大きな違いはありません。
準備する物は、
この3つがあれば、屋内でラジオを使い盗聴器が仕掛けられていないか調べることができます。
注意点として、ラジオはミュージックプレーヤーと一体化している大型の物ではなく、片手で操作ができる小型の物を使ってください。
では、簡単にこのラジオを使った盗聴器発見方法の手順を紹介します。
- 部屋を密室にする。
(窓や扉は全て閉める) - ミュージックプレーヤーを使って音楽を再生する。
- ラジオの周波数を低いMhzから徐々に上げていき、ミュージックプレーヤーから流れる音楽が聞こえるチャンネルを探す
- 音楽が聞こえるチャンネルが見付かったら、ラジオを持って部屋の中を移動する。
- 部屋の中でハウリングが聞こえる場所を特定する。
ラジオからハウリング音が聞こえたら、近くに盗聴器が仕掛けられている可能性があります。周囲をよく観察して、盗聴器が仕掛けられていないか調べてみましょう。
- コンセント周り
- 変換アダプターなど
- モジュラーコネクタ
- 時計の裏
- 買った覚えのないもの
- 机や椅子の裏
- ぬいぐるみの中
このように、ラジオを使うことで盗聴器が仕掛けられていないか確かめることができますが、この方法は万能ではありません。
ラジオを使った盗聴器の発見方法は、特定の盗聴器しか見つけることができません。
なぜなら、ラジオはFM波やAM波といった特定の周波数しか受信できないからです。
ラジオで発見できる盗聴器とできない盗聴器
ラジオを盗聴器発見器として使い、特定の盗聴器を発見できる可能性はありますが、この方法で発見できる盗聴器はごく一部の限られた盗聴器です。
ラジオを使った盗聴器発見方法で、発見できる可能性のある盗聴器は、FMラジオと同じ周波数帯を使ったFM波の盗聴器です。
盗聴器とはいっても、全ての盗聴器が同じ周波数を使っているわけではありません。
盗聴器によく使われる周波数もあれば、特殊な周波数帯を使っている盗聴器もあります。
今回のラジオを使った盗聴器の発見方法では、ラジオ放送で使われているFM波が盗聴器に使われていた場合に、盗聴器を見つけられるかもしれません。
しかし、FM波を使った盗聴器の種類は数も少なく、別の周波数帯を使った盗聴器を使われていた場合、ラジオでは盗聴器を見つけることができません。
ラジオを使って発見できない盗聴器には下記のものがあります。
- スクランブル盗聴器
- リモコン式盗聴器
- アナログ式盗聴器(FM波以外の周波数を利用)
- デジタル式盗聴器
- ICレコーダー、コンクリートマイクなど
発見できない盗聴器が多いことに驚かれた方もいるでしょう。
実際、ラジオを使って発見できる盗聴器は、今はほとんどないといっても過言ではないかもしれません。
というのも、ラジオを使った盗聴器発見方法で発見できるのは、FMラジオと同じ周波数帯を使ったFM波の盗聴器だけだからです。
盗聴器とひとことで言っても、すべての盗聴器が同じ周波数帯を使っているわけではありません。
昨今の主流はUHF帯・VHF帯の周波数で、出回っている市販の盗聴器の多くはこの周波数帯のものです。
ただし、FM周波数帯の盗聴器がまったくなくなったのかというと、そういうわけでもありません。マイナーにはなりましたが、使われることもあります。
なので、ラジオを使った盗聴器発見方法はあくまで補助的な物、と考えておきましょう。
さいごに
盗聴器の一部は、今回紹介したラジオを使った方法のように自分で調べることも可能ですが、大半はそうはいきません。
市販で盗聴器発見器も簡単に購入できますが、盗聴器発見器ですらリモコン式やスクランブル式のようなステルス盗聴器には対応していないことが大半です。
本当に盗聴器を見つけたい、 盗聴の危険を取り除きたいのであれば、プロの盗聴器発見業者に頼み、全ての盗聴器に対応した盗聴器発見調査を行うことを検討しましょう。