盗聴周波数とは何なのか
周波数とは、電波が1秒間に何回振動したかを表す数値です。
例えば、1秒間に1,000,000回振動する電波は「1Mhz」と表すことができます。
「Mhz」は単位です。
振動1回を「1hz(ヘルツ)」として、振動1,000回で「1KHz」、振動1,000,000回で「1MHz」となります。
周波数が使われる身近な場所として、テレビがあります。
テレビは基地局から発信される電波(周波数)を受信して、
映像や音を出力しています。
私達はそのテレビを見て情報を得ているわけです。
この仕組は盗聴も同じです。
盗聴器から発信される電波(周波数)を、
受信機を使って傍受して、情報を盗んでいます。
盗聴器が基地局、受信機がテレビ、というわけです。
最初にご紹介した「398.605MHz」や「399.455MHz」は盗聴でよく使われる周波数なため、盗聴周波数と呼ばれることがあります。
盗聴器発見調査は、この盗聴周波数が使われていないかを盗聴器発見器を使って調べることです。
盗聴発見器が傍受できる周波数
盗聴周波数は「398.605MHz」や「399.455MHz」だけでなく、他に沢山の周波数が盗聴器に使われています。
周波数が沢山あるため、一つの盗聴器発見器で全ての盗聴周波数を調べることができません。
例えば、テレビには、チャンネルがいくつもありますが、場所や設備などで受信できるチャンネルと受信できないチャンネルがあります。
衛星放送の受信契約をしていない、または衛星放送を受信できるアンテナなどの設備が無い家庭のテレビでは、衛生放送を見ることができません。
衛生放送を見るためには、衛星放送を受信できる契約と設備が必要です。
このテレビと同じように、盗聴周波数を傍受するためには、その周波数を傍受できる盗聴発見器が必要です。
「398.605MHz」や「399.455MHz」は盗聴周波数として有名ですから、市販されている盗聴発見器の多くが適応しています。
しかし、それ以外の盗聴周波数になると
傍受できる周波数とできない周波数があります。
- 134.000
- 134.900
- 139.400
- 139.450
- 139.600
- 149.000
- 389.605
- 390.640
- 390.645
- 393.620
- 393.625
- 399.605
これは盗聴周波数のほんの一部です。
盗聴によく使われる周波数は例外として、沢山ある盗聴周波数の中からどの周波数が使われているか特定するのは経験を積んだ調査員でも予想は難しいです。
そのため、盗聴器発見調査では、広い範囲の周波数帯が調査できる盗聴器発見器を複数用意して、沢山ある盗聴周波数に対応しています。
傍受が難しい盗聴周波数とは
複数の盗聴周波数を、複数の盗聴発見器で調べるというのが、一般的な盗聴器の発見方法です。
そのため、「これ一台があれば安心!」という万能な盗聴発見器は存在しません。
しかも、盗聴周波数の中には傍受の難しい周波数もあります。
- 携帯電話の周波数を使った盗聴
- インターネット回線、Wifiを使った盗聴
なぜなら、デジタル通信は高度な暗号化が行われているため、たとえ傍受が成功したとしても意味のある音を聞くことが出来ません。
そのためデジタル通信を受信できる機械が他に必要となります。
傍受は難しいですが、デジタル通信を遮断することで盗聴を防ぐことが出来たり、デジタル通信に使われている周波数を特定することは可能です。
盗聴周波数が身近な場所で使われていないか、ネットワークを介して盗聴されていないか心配な方は、当社へご相談ください。