車に仕掛けられた盗聴器やICレコーダーを発見する方法は以下の2通りあります。
- 目視で盗聴器やICレコーダーを探す
- 盗聴器発見調業者に依頼する
このうち、ご自身でやっていただけるのは「目視で盗聴器を探す」という方法です。
そう聞いて、意外に思った方もいるかもしれません。
「市販の盗聴器発見器は使えないのか」「目視だけなんてアナログすぎる」と。
しかし、車に盗聴器やICレコーダーが仕掛けられている場合、一般人がネットで購入するような盗聴器発見器では見つけられないことが大半なのです。
目視で盗聴器を探す方法
車の中の音声や音を盗聴しようとした場合、盗聴には次の3つのパターンが考えられます。
- ICレコーダーなど、録音・録画機器をセットしている。
- 携帯やスマホを車内に置き、自動着信、もしくは自動発信に設定し、盗聴を行う。
- 盗聴器をしかけて盗聴を行う。
このうち、3の「盗聴器をしかける」というパターンが使われることは、車内盗聴ではほとんどありません。
なぜなら、一般的に「盗聴器」と認識されているアナログ式盗聴器は、一定の距離以内にいないと盗聴音声を受信できないからです。
車は移動手段として使われるものですから、当然走行中の盗聴が前提になります。
そのため、車内盗聴は主に1・2のパターンで行われます。
1・2のケースであれば、盗聴器を使わず、さらに盗聴する側が移動を伴うことなく、盗聴することが可能です。
特に昨今増えているのが1の「ICレコーダー盗聴」です。
最近のICレコーダーは録音・録画時間が長く、動体検知で作動する機能もついています。さらに作動情報や録音・録画画像の情報を登録者のスマホに送るアプリもあります。
こうしたICレコーダーのような録音機器を盗聴器代わりに使用した場合、市販の盗聴器発見器で見つけることができません。
電波を発していないからです。そのため、目視で探すしかないのです。
携帯やスマホなどを利用した盗聴の場合、 バッテリーが切れていなければ盗聴器発見器で発見することは可能ですが、市販のものでは周波数に対応していないことが多いので、目視で探すことが有効です。
車内の盗聴器を目視で探すなら、ここをチェック
- 座席の下
- 室内灯のカバー内
- フロントパネルの見えにくい場所など
- トランク(仕切りがないタイプ)
目視で見つけにくい場所
- 座席の中
- 小物の中
座席の下に設置されやすいのは、ICレコーダーや携帯やスマホなど、比較的大きな形状のものから、小型のものまで簡単に設置することができるので多いようです。
室内灯のカバー内やフロントパネル周辺は、ほんの少し、手先が器用なら簡単に設置することの出来ます。
また、隠し小物入れなどの多い車種の場合、普段使っていない小物入れにいれておくだけ、ということも考えられます。
設置するであろう人の性格や行動パターンを考えれば、おのずと設置するであろう場所を想像することは可能です。
盗聴器発見業者に依頼するのが最善
場合によってはアナログ式の盗聴器が仕掛けられていることもあります。昨今の盗聴器は小型化が進んでいるため、目視での発見は困難であり、盗聴器発見器を使うのが有効です。
しかし、盗聴器と一口にいってもさまざまな種類があります。
盗聴器によって使用している周波数が違うため、その周波数に対応した盗聴器発見器じゃないと、発見することはできません。
特に、スマホなどのいわゆるデジタル波は、市販の盗聴器発見器では対応できないことが大半です。
また、リモコンでスイッチをオンオフできるタイプや、一定時間ごとに周波数が変わるスクランブルタイプの盗聴器も多く出回っています。
こうした特殊なタイプは特殊機材を使わなくては見つけられません。
どのような種類の盗聴器がしかけられているかは、調べてみなければわかりません。
ですが、現在出回っている多くの盗聴器は、素人の手で探し出すのが困難なものばかりです。
加えて、最近のICレコーダーはペンや時計などに巧妙に偽装されていることも多く、素人ではそれと気づかずに見落とすリスクがあります。
もしも車の中に盗聴器が仕掛けられている不安を感じているのなら、自分で中途半端な調査をするよりも、プロに依頼し盗聴器発見調査を行うことが最適といえるでしょう。
盗聴器に関する知識と対応機材の豊富な盗聴器発見のプロに依頼することをお勧めします。
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