結婚前に、婚約者の身元に対して素行調査を行うことを、「結婚調査」と呼びます。
最近は、お見合いパーティーやマッチングアプリなどで出会い、仲を深めて結婚することも増えました。
かつては似たような出会いの場としてお見合いがありましたが、お見合いとの違いは、「信頼できる筋からの紹介ではない」ということです。
そのため、婚活で知り合った結婚相手の履歴に嘘が無いか、裏取りをするために素行調査を依頼するケースが増えています。
結婚調査を興信所に依頼する場合、調査費用の平均相場は20万円から40万円前後です。
結婚調査は、尾行や張り込み、聞き込みを中心に行うため、通常の素行調査と同じような料金計算で費用が算出されることが多いです。
「調査員の時間単価×調査員の稼働時間×人数」
が費用の基本になっていると考えておくといいでしょう。
結婚調査に掛かる費用を安くするには?
結婚調査の費用を安くおさめるためには、次のようなポイントがあります。
- 調査員の人数の調節
- 調査時間の短縮
- 調査の目的をはっきりさせ、調査項目を絞る
ポイント1:調査員の人数の調節
基本的に、興信所の調査は2人以上で行われることが多いです。このとき、もちろん2人分の人件費が掛かることになります。
「調査費用を安く済ませたいから、調査員は1人でいい」という人も少なくありませんが、必ずしもそれが良策であるとは限りません。
調査には、内容に応じて適した調査員の人数というものがある程度決まっています。尾行や張り込みのような作業は1人で行うのは困難で、失敗のリスクの方が高くなります。
ですが、たとえば聞き込みだけというような場合には、調査員の数を減らすことも可能かもしれません。
また、調査に3、4人の調査員を投入するという業者もあるため、人数交渉の余地がある場合もあります。
調査内容と照らし合わせて調査員の数をどうするか、興信所と相談してみてください。
ポイント2:調査時間の短縮
調査時間が短くなればなるほど費用が安くなることは、想像に難くないと思います。
では、どのように調査時間を短縮させればいいのでしょうか?
1つには、漫然と身元を調査してほしいと依頼するのではなく、対象者の行動パターンをあらかじめ把握しておき、調査する日時を指定するという方法があります。
「週末の金曜日から日曜日までどう過ごしているのかチェックしたい」
「平日仕事を終えてからの様子が知りたい」
こうした素行・行動確認であれば、日時指定で稼働時間を抑えることができます。
このとき、相手が仕事が終わる時間や残業の有無などを把握できていれば、より稼働時間を限定することができるでしょう。
もう1つの方法は、調査項目を絞ることです。
この点については、次項で詳しく見ていきましょう。
ポイント3:調査の目的をはっきりさせ、調査項目を絞る
結婚調査費用には、大きく開きがあります。
その開きの大きな要因が、「調査項目」です。
調査項目を絞ることで、上記に解説した「調査時間」を大きく減らすことができます。
ポイントは、結婚相手への素行調査で「何を知りたいのか?」です。
結婚調査では、次のようなことを調べることができます。
- 家族構成
- 親族
- 既婚、恋人、浮気の有無
- 交友関係
- 職場
- 職場での評判
- 出身校
- 過去の職歴
- 近所の評判
- 浪費、ギャンブル癖などの有無
- 反社会勢力や宗教へのかかわり
- 過去のトラブルの有無
調べたい項目が複数になれば、それだけ調査に掛かる時間は長くなり、必然的に費用も高くなります。
また、調査の難易度も調査時間を大きく左右します。
たとえば、「職場」を調べるのは、対象者を尾行すれば大抵の場合すぐにわかるでしょう。
しかし、「職場での評判」となると、相手の職場の人間から聞き込みなどを行わなければなりません。
難易度が高いのは、後者だと言えます。難易度の高い調査は基本的に時間がかかるものですし、調査の困難さで料金が変わる事務所もあります。
調査を依頼するときには、ぼんやりと大枠で調べてもらうのではなく、「これだけは調べたい!」という項目を明確にしておきましょう。
また、調べたい項目が多い場合は、興信所に予算を伝えておき、その中で目的を達成できるように調べたい項目の優先順位をつけておくといいでしょう。
まとめ
結婚前の素行調査も、決して費用が安いとは言い難いものです。ぜひ上記の費用を安くするポイントを参考にしてみてください。
加えて、出来る限りでかまいませんので、対象者のことを観察し、ある程度の情報を集めて、興信所、探偵事務所へ相談をすることをおすすめします。
どんなささいな情報でも調査時間の短縮に繋がる可能性があります。
結婚前の不安を解消するための結婚調査。
しっかりと成功させて、後々の心配がない状態で結婚できると良いですね。