探偵調査員の「水増し問題」
昨日、A探偵社の方と話をしてきました。
いろいろ、探偵業界についても、話をしていたのですが、その方と、一番、意見があったのは、
「探偵業界の中で、一番問題なのは、調査員の水増しではないか?」
という点です。
A探偵社の方は、
「調査員の水増しが横行すると、真面目にやろうという探偵がいなくなる」
しかし、一般の方は、そもそも、「調査員の水増し」とは、何なのか? と思われる方は多いでしょう。
基本的な探偵調査では、調査員は、2名1組で調査を行う事がほとんどです。これは、どこの探偵社でも、あまり、違いはないでしょう。
探偵社によっては、この2名1組の部分を、1名しか調査員を使わず、お客さんからは、2名分の料金を頂くという方法が、いわゆる、「調査員の水増し」と言われる方法です。
(場合によっては、3名分の料金で1名しか調査員を出さないという凄いケースもあるようです)。
この方法を使えば、探偵社側からすると、人件費の節約になる訳ですし、お客様からバレにくいという理由もあって、かなり多くの探偵社で行われているようです。
もちろん、これは、詐欺行為ですし、お客様の立場からすれば、たまったものではないでしょう。
しかし、この方法は、わりと多くの探偵社で、日常的に行われてる悪癖にも関わらず、当サイトへのトラブル報告では、あまり数は多くありません。
何故かと言うと、お客様の方からすると、1名でやったのか?、2名でやったのか?、全く、現場の状況が判らないからです。
ただ、当サイトへのトラブル報告の中で、この「水増し」が完全にバレて、お客様に返金した例を聞いた事があります。
このケースでは、何故、バレたのか?
簡単な事ですが、お客様が、その探偵社の調査中に、その探偵社が張り込みしているであろう場所に、直接行ったからです。
直接現場に来たお客さんが、張り込みをしていた調査員に、
「もう1名はどこにいるのですか?」
と聞いたところ。
1名でやっていたその調査員は、非常に慌てふためきながら、
「今トイレに行ってまして。。」
等、言い訳をしていたようですが、結局は、バレてしまって、返金に応じたそうです。
それでは、お客様の方から、「調査員の水増し」を防ぐにはどうすれば良いでしょうか?
方法としては、
「張り込み場所に様子を見に行ってもいいでしょうか?」
これは、依頼者と対象者が顔見知りの場合は、調査の「発覚リスク」がある行為にも、なりますので、「水増し」を行ってない探偵社も含め、ほとんど全ての探偵社が反対するでしょう。
他の手段としては、
「調査現場で、2名の調査員自身の写真を撮影してもらえないか?」
と頼む方法もあります。
これなら、上記と違って、「発覚のリスク」もないでしょうから、探偵社の方からすると、とくに断る理由はありません。
それでも、その探偵社が信用できないような行為や言動があるようなら、「直接、現場に行って確認する」方法もありだと思います。
正直、「ここまでしないと、探偵は信頼できないのか?」と考えると、同じ探偵として、あまり、いい気分ではないのですが。
それでも、このような悪癖が、探偵業界に根強いというのは、非常に問題です。
こういう事があると、いつまでたっても、探偵が、世間に認知されるような職業になることは、ないでしょう。
探偵が、探偵である事に、誇りを持てる為にも、「お客様の厳しい目」で膿を出し切るという事が必要だと思います。
調査員の水増し以外の料金トリックは、調査料金のトリックを知るが参考になりますので、併せて参照頂ければと思います。
※上記の記事は、Akai探偵事務所によって書かれています。
■ 探偵選びに関するコラム