広告宣伝の「罠」
お客さんが、探偵の事を知る為の手段として、「宣伝広告」を見てというのがありますが。。
これが非常に当てにならないのが、探偵選びの最大の問題点ではないかと思います。
もともと、このような、嘘の宣伝や、誇大広告は、「不当景品類及び不当表示防止法」で禁止されている行為ですが、さまざまな探偵社のホームページを見ていると、それらの半分近くが、明らかに法律違反に当たるのではないか?
と思えるほど「不当な宣伝広告」が目につきます。
これは、他の業種と比較すると、あまりにも酷い現状と言えるでしょう。
それでは、「不当な広告」としては、どのようなものがあるか、見て行きましょう。
大きく分類して、2つに別けられると思います。
さらに、上記の、「嘘や誇大広告」の例を上げると下記のようなものがあります。
まず、1から説明していきますが、「自社が所有している機材の写真を並べる」という宣伝方法は、探偵に限らず、かなり古典的な宣伝方法なのですが、昔は、機材に自信がある、機材オタクのような探偵社しか、やってなかったと記憶します。
しかし、現在では、機材に力を入れていない探偵社でさえ、所有していない機材を並べて、上辺だけマネているケースが増えてきてます。
当興信所も、同様な宣伝方法を行っていますので、どのような、宣伝方法かは、下記の例を見てもらった方が、判りやすいかもしれません。
(参考HP:機材自慢写真1 又は、機材自慢写真2)
ただし、当興信所は、所有していない機材は、一切掲載しておりませんので、念のため。
これを、その機材を持ってないのにも関わらず、持ってるかの如く、ホームページに掲載する行為ですが、 本来、持ってないものを、ホームページ上で、「こんな機材を持ってます」と書いてしまうと、「不当表示防止法」どころか、「詐欺罪」になってしまいますので、探偵社によっては、「持ってるとは書いてません」という言い訳を残しながら、宣伝しているところが多いでしょう。
例えば、
という感じでしょうか。
確かに、その探偵社が持っているとは、書いてない訳です。
お客さんがクレームを付けても、
と言い訳してくることもあるでしょう。
また、中には、本当に、持ってない機材を堂々と、「持ってますよ」と言う探偵社が、ある事には、驚きです。
これを確かめる方法としては、そこの探偵社に直接電話して、
おそらく、露骨に嫌がられるはずですので、確認は簡単にできると思います。
次に、水増しした調査員(相談員)をホームページ上に並べるという方法です。
これも、探偵社の宣伝方法としては、古典的なやり方です。
探偵社によっては、
とホームページ上で強調したいときに使われる方法ですが、よく行われる方法としては、明らかに自社と関係ない人間をアルバイトや、その他の手段で、撮影に加わってもらったりするのが、ポピュラーな方法です。
しかし、もっと酷いのになると、写真上に、同一人物が、二人いるという凄い広告を過去に見たことがあります。
これらの確認方法としては、なかなか、難しいのですが、実際に事務所に行った時に、 事務所内の人間が、何人くらいなのか?を、直接、確認するしか方法がないかもしれません。
その時に、明らかに、大きな違いがあるようなら、問題があるのではないかと思います。
もちろん、「従業員の数」が多ければ、良い探偵社であるという保証は、全くありません。
しかし、そこの探偵社が、明らかに嘘を付いているようなら、それは、問題がある行為だと言えるでしょう。
また、ホームページに書いている料金と、実際に来社したときの料金が違うという事も、頻繁にあります。
これは、何故かと言うと、ホームページに書いてある料金以外の、付加料金がさらにプラスアルファされるケースが非常に多いからです。
他にも、さまざまな方法で、料金をごまかすテクニックがあります。
こちらの詳細については、探偵料金のトリックで、詳しく解説しておりますので、参照頂ければと思います。
最後に、盗作を行う探偵社についてですが、当社にかかってきた電話から、このケースを再現してみます。
当社の関連会社?
いきなり、寝耳の水で、最初は、何の事か驚きましたが、詳しく、話を聞くと、某探偵社に調査を依頼したが、かなり、ずさんなものだったのですが、その内容を要約すると下記になります。
- ホームページには、調査力を謳っていたが、まったくそのような内容とは、かけ離れたような調査報告書であった。
- 後から、聞いてない、多額の追加料金を請求しようとした(これは、依頼者の方が、突っぱねて払わなかったらしい)。
- その後、しつこく、追加料金を請求しようと、半ば、脅しのようなことを言ってきた。
- 調査員2名の契約だったが、明らかに1名でしか行わなかったと推測される事があった。
- 調査時間に調査員が遅刻していたのが、明らかだったのに、遅刻してないと言い張られた。
上記は、相手の業者からの言い分は、聞いてませんし、推測の域を出ない部分はあります。
しかし、その探偵社からの報告書?と契約書をFAXで送ってもらったのですが、同業者から見ても、そのいい加減さは明らかで、たとえ、上記の依頼者の主張に誤りがあったとしても、相当、いい加減な業者である事は間違いないようです。
そして、何故、この探偵社が当社の関連会社なのか? という理由は、当社のホームページで、使用していた写真や文章を、上記の探偵社が、無断で盗用していたというのが、誤解を生む理由だったのです。
この写真や文章を「盗用する」という行為は、探偵社のホームページには、非常に多い行為です。
一般的な業種では、ここまで、「盗作」は、横行してないと思われますので、探偵という業種が、いかに、プロ意識が低い業界か、よく判ります。
当興信所も、過去に、ホームページの「盗作」をやられた為、弁護士から文書を送付して対応した事は、何度かありますが、このように盗用されている探偵社は、当社だけではありません。
当社のページを盗用しているサイトを詳しくみると、他の同業者さんのページもかなり盗用されているのが確認できます。
つまり、「盗作する業者」というのは、さまざまな業者のホームページを寄せ集めたような、ホームページを作成する事が多いようです。
たまたま、盗用されている業者さんの中に、当社の知り合いの探偵社があったので、
「ホームページが盗用されているみたいですよ」
と伝えると、
「ええーーー、そうなんですか??」
と驚かれる事もあります。
そして、「盗作業者」が、「盗作された会社」の関連会社であると誤解されるのが、盗作される探偵社からすると一番嫌な事ではあるのですが。
これは、裏を返せば、「盗作業者」は、非常に悪質でトラブルも多く、お客様にとっても、メリットが薄いという事ですので、「盗作業者」を判別する事を、「探偵選びの方法」として、使えるのではないでしょうか?
では、どのように判別していけばいいのか?
例えば、当社(Akai探偵事務所)では、複数の関連ホームページを所有していますが、それらの多くに、会社概要が掲載されていますので、別会社かどうかは、これを見て頂ければ一目瞭然です。
しかし、どちらの探偵社が盗作したか?という問題はあります。
これは、早い話としては、直接電話して確かめるしかないかもしれません。
盗作された方は、自信を持って、
と答えるでしょうし、盗作した探偵社としては、
と濁すのではないでしょうか?。
しかし、これも、盗作した方でも、自信満々に、
なんて、話もあると思うので、総合的に判断するしかないでしょう。
また、この方法は、数日後には、盗作した方のホームページから該当の文書が消えるでしょうから、確認も容易だと思います。
今回は、盗作問題も含め、探偵社の広告宣伝についての、問題点をいくつか指摘させて頂きましたが、基本的に、探偵社の、広告宣伝などは、話し半分というか、1/10程度に考えていれば、探偵選びを間違うことはないでしょう。
重要なのは、「適正料金なのか?」、「調査力があるのか?」という事です。
これは、実際に、探偵社に足を運んで、何件もハシゴするのが、良いのではないかと思います。
一か所だけで、判断するのは、禁物です。
※上記の記事は、Akai探偵事務所によって書かれています。