探偵トラブル例(浮気調査編)
※これらのケースは相談者の許可を得て、事実と異なる修正をしております。
ちなみに、浮気調査の料金表は、下記HPにも掲載しておりますので、こちらも参照下さい。
浮気調査の料金表掲載/浮気調査HP
浮気調査の即日契約で大失敗!?
A子さんが、夫の浮気に気付いたのは3ヶ月前のこと。
どうしても相手の女性をつきとめたかったA子さんは、大きな宣伝広告を出していた、ある探偵社に電話で相談した。
電話に出た年配の女性相談員は、A子さんの悩みを親身になって聞いてくれたので、A子さんも安心して悩みを打ち明けることができた。
安心感をもったA子さんは、この女性相談員と直接会ってみることにした。
A子さんが探偵社に出向いて料金を聞いたところ、いきなり
と驚くような金額を提示された。
もちろん、A子さんにはそんな金銭的余裕はなく
と言うと、
と相談員から聞かれ、
「生命保険は入ってますか?」
その上、
「お金の問題じゃないでしょう」
など長時間にわたって詰め寄られた。
A子さん自身、夫の浮気で精神的に落ち込んでいたこともあり、結局5日間の調査で200万円支払うというような契約書を作らされてしまった。
なかば放心状態で家路についたA子さんは、やはり調査を取りやめようと思い直し探偵社へ電話した。
しかし、相談員から聞かされたのは
という冷たい答えだった。
たしかに、受け取った契約書を隅々まで読んでみると、書類の裏面に薄くて小さな文字で「契約後のキャンセル」という条項があった。
結局A子さんは、調査もしていないのに100万円を支払わされることになってしまった。
このケースの要点!
なんとも気の毒なA子さんの話ですが、今回のケースで最も問題になるのは、やはり脅迫的な言い方に動揺し、すぐに契約書にサインしてしまった点でしょう。
たとえ急いで開始したい調査であっても、しつこく定期預金額や生命保険まで聞かれるというのは通常考えにくいことなので、契約せずに、帰った方が良かったでしょう。
もちろん悪いのはA子さんではなく、脅迫的ともとれる言動を繰り返した探偵社の相談員なのですが、それならなおさら
と言いたかったところです。
時間的に余裕があれば、他の探偵社とも話をした上で、各社を比べながら判断することができたでしょう。
キャンセル料の規定については各社まちまちですが、全く調査していないのにもかかわらず100万円も支払えというのは高すぎます。
契約書というのは大抵、探偵社の有利な条件しか書かれていないものですから、署名捺印する前にはじっくりと内容を確認することが必要です。
契約内容に少しでも不明な点があれば、遠慮せず相談員に質問して、納得した上で契約をしましょう。
契約書類にも色々あって、依頼者が不利になるような条項ばかり小さな文字で書かれている、という場合もあります。
しかし、それにしても5日間の浮気調査が500万円というのは相当高額です。
この探偵社がどんな調査をするつもりだったのか知りませんが、数週間後にA子さんから同じ依頼を当社で受けたら、20万円ちょっと(経費込み)で無事、調査を成功しました。
この失敗談から学ぶこと
- 脅迫的な言動をされた場合はトラブルの可能性大
- 信用できるかどうか疑わしい場合は即日契約をしない
- できれば複数の探偵社から話を聞いて比較検討する
- 契約書には探偵社にとって有利な内容しか書かれていない場合もある
“激安”の調査料金にはウラがあった!?
四十代になるG男さんは最近、妻が頻繁に出かけていくのを気にかけるようになった。
「短大時代の友達とご飯を食べる約束したの」
しかし不自然に回数が多く、特定の曜日に集中しているのを不自然に感じたのだ。G男さんは思い切って、プロの探偵に素行調査を依頼しようとインターネットで調べはじめた。
「契約にない追加料金は一切請求しません」
普段から慎重な性格のG男さんは、不安感をあおって強引に契約させるような探偵社が危ないと調べて知っていた。
だから明確に料金を提示する、この探偵社は悪徳業者ではないだろう……と安心して相談に行った。
だが相談員から聞かされた見積金額は、予想をはるかに超えた巨額なものだった。ちょっと素行調査を依頼したいだけなのに、なぜ総額が250万円オーバーになるのか?
「今回のケース、当社では予備スタッフを含めた12人体制で調査をおすすめします」
「金曜日が怪しいとのことですが、その前後の日程にも調査を入れるべきです」
このように調査員の数と、調査時間をどんどん水増しすることで、とんでもない料金総額になってしまったのだ。
予想していた金額と違うから、と話を切り上げようとしたG男さんだったが、ここで相談員の態度が豹変。
「あなたみたいに優柔不断な人は初めて見ましたよ!」
などと感情的にまくし立てられ、結局は高額な調査契約を結んだ。
その後、出てきた調査報告書は値段に見合わない粗末なもので、期待していた成果はまったく上げられず終わってしまった。
このケースの要点!
最近増えてきた浮気調査トラブルで、悪徳探偵社の新しいトレンドとも言える手口です。
ひと昔前までの悪徳業者は、人の悩みにつけこんで強引に迫り、不透明な契約をさせる方法が主流でした。
しかし良識ある一部の探偵社がこの手口について、インターネットなどで注意喚起を繰り返したためか、被害報告が減ってきました。
ですがその成果を逆手にとり、一見すると理論的に、そして巧妙なトリックを仕込んで
「透明性があるように錯覚させる料金体系」
で契約させようとする悪徳業者が出てきたのです。
今回紹介したケースでも、まず見た目は安そうな料金を示し、しかも追加料金なしと明示して、浮気に悩んでいる人を相談に来させます。
電話やメールであらかじめ「総額いくらになるか」を伝えないのも彼らの手口の特徴です。
いざ差し向かっての相談になると、そこで初めて水増しに水増しを重ねた高額料金を告げます。料金を聞いて尻込みする人も少なくないですが、
そうなれば態度を変え、感情的に、強引に契約を迫ります。
普通の浮気調査に10名規模の調査員を投入することは、まず現実にはありえません。
「尾行がバレないように調査員を交代させるんです」
と悪徳業者は言い張りますが、そもそも一般の探偵社のように2名体制でバレない尾行ができない時点で、調査能力が劣ると白状しているようなものです。
なにより依頼者には、本当に交代要員が現場に出ていたか確認するすべがないことが問題です。10名以上で高額契約をさせておき、
本当は1〜2名だけの調査員だった……という詐欺まがいの行為も簡単に可能です。
まともな探偵社であれば、「公開している単価」と「実際に支払う総額料金」に大きな隔たりはありません。不自然に安すぎる料金で客を引きよせ、
超高額な契約を結ばせようとする悪徳業者には注意しましょう。
この失敗談から学ぶこと
- 公開されている格安の「単価」「料金サンプル」を過信するのは危険
- 調査員や時間を水増しする手口が横行している
- 総額に納得できなければ、いくら脅されても契約はしないほうが良い
100%成功!トラブル0件!と言われた結果が…
彼氏が浮気しているみたい、と確信を深めたH子さん。急にアクセサリーの好みが変わったり、
二人で行ったことのないデートスポットを詳しく知っていたり、ここ数ヶ月だけでいろいろ目に見える変化が出てきたからだ。
自分で証拠を集めようにも何をしていいのか分からず、もし安い料金で済むなら、と探偵社を探してみた。
「浮気調査のトラブル、0件を更新中」
なんとも魅力的な宣伝文句の探偵社が見つかった。メール予約をしてから事務所へ相談に行き、見積もりも十分に支払える金額だったので、その場で調査契約をして結果を待った。
しかし、調査の結果は成功とはほど遠いものだった。素人のH子さんから見ても、あきらかに失敗と言っていい。
写真はピンボケ、尾行は何度も途切れている、調査期間の後半にはなんと尾行しているのを気づかれてしまい、そのまま調査を中断したと報告された。
成功率100%じゃなかったんですか!?と詰め寄ったH子さんに対し、
「だから、これは調査成功なんですよ」
探偵社の代表は悪びれる様子もなく答えた。どう聞いても屁理屈である。たまたま調査期間中だけ浮気がなかったからといって、それが「成功」と呼べるわけがない。
追及しようとするH子さんを面倒に思ったのか、探偵側は
「ウチとしてもお客さんとのトラブルは嫌ですから」
と妥協案を示してきた。もう話をしても無駄だと諦めたH子さんは返金に応じて、依頼は完全に終了となった。
(クレームが来ても一部返金したから)トラブルは0件
宣伝フレーズの真相はこうだったのだ。
法外に高い契約料金でなかったとはいえ、この成果ゼロの浮気調査トラブルで消えたお金は30万円以上。
まだ若いH子さんにとっては十分に高額だ。結局、彼氏とはぎくしゃくした関係になり別れることになった。彼は本当に浮気をしていたのだろうか……? 真実は、永遠に闇の中へ消えた。
このケースの要点!
これだけインターネットなどで知識が得られる時代になっても、成功率100%、お客様とのトラブルは1件もありません!
と誇大広告を掲げる探偵社はあります。もちろん人間相手の調査ですから、どれだけ優れた探偵でも完璧にすべて成功できるはずがありません。
成功率100%などと主張する探偵社は
「失敗した案件も強引に言い逃れをして、失敗とカウントしない」
このどちらかになります。
こんな幼稚な宣伝に自分が引っかかるわけない……と思っている人ほど要注意です。
被害事例は毎年コンスタントに報告されており、決して他人ごとではありません。
探偵へ調査を依頼しようとする人は焦っていることが多く、普段なら冷静な判断ができるはずでもコロっと騙されてしまう場合があるものです。
もし相談しに行った探偵社で、成功率100%などと言われたなら、まず疑ってかかるべきでしょう。探偵業界にかぎらず、効果を過大に宣伝するところにまともなサービスは期待できません。
本当に良心的な、実力のある探偵社なら、
「○○製の高感度カメラを使用していますが、△△のようなケースでは撮影失敗する場合があります」
といった具合に、調査力が高い根拠と、それでもなお成功できないリスクを契約前に教えてくれるはずです。
悪徳業者は悩んでいる人の心理を巧妙に利用して、不当な利益を得ようとしてきます。甘い宣伝フレーズには注意してください。
この失敗談から学ぶこと
- 調査が100%成功、トラブル0件は現実にはあり得ない
- 悪徳業者は明らかに失敗したり、調査が発覚した場合でも、言い逃れを使って成功とカウントしている
- 成功率が高いという根拠(撮影機材など)を示さない限り、信用してはならない
※上記の記事は、Akai探偵事務所によって書かれています。